【社説】朴大統領に残された「最後のゴールデンタイム」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.12.21 13:12
10日後に新年を迎えると朴槿恵(パク・クネ)大統領は執権3年目となる。改革の動力が沸き立たなければならない2年目のゴールデンタイムはセウォル号事故、人事問題、青瓦台文書流出などにより無気力に流れてしまった。もう朴大統領がしっかりと働ける期間は事実上来年1年だけだ。その後は総選挙と大統領選挙の局面が続く。
いま韓国は総体的難局に陥っている。年初来最低値となるKOSPI指数が示すように経済は非常局面だ。朴大統領が力を入れてきた南北関係もやはり停滞状態だ。一部では時期尚早のレームダックの話も出てくる。朴大統領はもちろん国民にも最悪のシナリオだ。
これを防ぐために朴大統領は大々的な国政改革に出なければならない。最初のボタンは青瓦台刷新だ。チョン・ユンフェ文書問題で青瓦台参謀陣の無能力・無所信が赤裸々に現われた。これ以上この人たちではならない。能力と人格を備えた新しい人物に変えなければならない。数カ月にわたりほぼ空席と変わらない首相、無気力症に陥った閣僚たちも速く交替しなければならない。不透明な人事原則も新たに確立しなければならない。青瓦台人事委員会の機能を回復させ閣僚らに官庁と傘下機関に対する実質的な人事権を与えなければならない。