【コラム】韓国観光産業の秘蔵の武器、ITインフラ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.16 16:59
観光産業が韓国社会に及ぼす影響は日増しに強まっている。さらに今年は9月に7760万ドル、10月に5400万ドルと観光収支が黒字となり、国民経済に対する観光産業の寄与度はさらに高まると予想される。
韓国の観光産業がさらに成長し、持続的に韓国経済・社会に寄与するためには、従来の伝統的なパラダイムから抜け出し、包括的かつ革新的なパラダイムにその体質を切り換える必要性が提起される。単に中国人観光客をはじめとする外国人観光客の増加を喜ぶよりも、現時点が韓国観光の体質を転換できるゴールデンタイムであることを知覚する必要がある。
世界観光の列強と競う韓国観光の秘蔵の武器として、情報技術(IT)を基盤とする融・複合観光を欠かすことはできない。韓国のIT基盤は自他が認める世界最高だ。インターネットとスマートフォンを基盤とするSNSが一般化されていて、大衆からアイデアと製品を開発しようというクラウドソーシング(crowd-sourcing)も活発に適用されている。モノのインターネットの拡散で人々はより簡単に必要な情報を獲得でき、サイバー空間上で独自の経験を共有できるクラウドサービス(cloud service)が日常化されている。このようなデジタルの環境の中で、インターネットとスマートフォンで武装した世界の観光客は、時間と空間を超越して観光情報を探索する。IT基盤に慣れた現時代の観光客は、探索した観光情報を他の観光客が共有できるようにし、その人たちがさらに拡張された情報を別の観光客が利用できるよう誘導したりもする。もしサイバー空間上で観光客が自ら観光情報を生成し、その生成された観光情報がより多くの情報を提供し、付加価値を創出できる生きた観光情報システムになれば、その影響力は十分にメガトン級と見ることができる。