【コラム】危機の中にチャンスがある=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.12 16:40
そろそろ甲午年の1年を終える頃になった。筆者が幼かったときには、年末行事の1つが家族みんなで公衆浴場に行くことだった。お湯でふやけた汚れをあかすりタオルで落とし、きらきらに光った顔で浴場のドアを出るときは「別人になったね」という母親のほめ言葉に気分が良くなった思い出がよみがえる。
ここ数年間の韓国経済状況は、できることならお風呂に入れてでも輝くように磨いてみたいというのが率直な心情だ。今年の韓国経済は昨年の3.0%よりも高い3%台中盤の成長率が予想されていたにもかかわらず、全般的な雰囲気は昨年よりさらに暗いためだ。数日前、韓国開発研究院(KDI)は来年度の経済展望を発表する中で、経済成長率の展望値を今年5月の展望値から0.3~0.4ポイントずつ下方調整した。言葉は下方調整だが、世界経済が予想通り成長の勢いを回復して対内的に拡張的なマクロ経済政策が円滑に実行されるケースという前提を付けたことを見れば、事実上の赤信号をつけた警告ということになる。