人材を引き抜き、エンジェル投資は途切れ…成長板が閉鎖した韓国ベンチャー(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.12 14:25
25歳の大学生時代に通貨危機を迎えたベンチャーコネクティングのソ・ヨンソク代表(40)は、1999年にベンチャー創業に参入した。金大中(キム・デジュン)政権のベンチャー育成政策のおかげで難なく資金を確保することができた。電話着信音をインターネットウェブ上で選んで携帯電話に伝送する技術を開発し、4年後、ある上場企業に売却したりした。しかし2000年春、「ドットコムバブル」が消え、彼には暗黒期が近づいた。バブル崩壊のトラウマで、政府はベンチャー創業に二重三重の規制を加えた。ベンチャー業界はドットコム崩壊後、10年余りを「氷河期」と呼ぶ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代に「生命」、李明博(イ・ミョンバク)政権時代に「緑色」経済というモットーを掲げ、ベンチャー育成政策を繰り広げたが、閉鎖したベンチャー生態系の成長板はなかなか開かれなかった。昨年5月、朴槿恵(パク・クネ)政権も「創造経済」を掲げ、ベンチャー生態系活性化対策を出した。しかし現場の反応はよくない。
中央日報が最近、ベンチャー専門家20人を対象に実施した質問で、「創業しやすくなった」と感じるほどベンチャー生態系が「かなり復元された」という回答は35%にとどまった。「やや復元された」という回答が40%に達したが、25%は「変化がない」または「むしろ悪化した」と回答した。