【コラム】大統領が問題だ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.12 11:41
「チョン・ユンフェ波紋」の終着地が表れつつある。流出の過程は輪郭が見える。文書内容も事実無根という結論に向かっている。捜査はこのように流れに乗っているが、それで疑惑を払拭できるかどうかは疑問だ。検察の説明には、釈然としない、もう少し糾明が必要な部分がなくはない。そのような部分をいちいち問い詰めたくはない。しかし必ず解明するべきことがある。「秘線(影の人物)」が国政に影響を及ぼしたかどうかという疑問だ。
朴槿恵(パク・クネ)大統領としてはもどかしく感じるかもしれない。名前が挙がっている人物は以前から“お手伝い”のようなことをしてきた秘書だ。彼らが国政を壟断した“実力者”といえばあきれるかもしれない。それで「影の人物は珍島犬だった」という比喩までしたのだろう。しかし朴大統領ほど青瓦台(チョンワデ、大統領府)生活を長くした人もいない。権力の属性を誰よりもよく知っているはずだ。なら、いま提起される疑惑は簡単に済ませてはならない。