【コラム】シャオミ症候群の秘訣(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.12.01 10:09
最近、中国のiPhoneといわれるシャオミ(小米)のスマートフォンが韓国メディアを熱い雰囲気にしている。韓国人は、スマートフォン市場でシャオミが頭角を現わすと、すぐにサムスンの萎縮を憂慮する。業界の専門家たちは「シャオミの成功要因は、価格競争力を土台にしたオンラインマーケティングなどの奇抜な戦略のため」と分析している。だが、こうした分析は核心を逃している。シャオミが「時代と消費者の変化」を正確に看破しているという点だ。
シャオミの創業者であり最高経営責任者(CEO)である雷軍は、自身の成功の秘訣を「風の要所に立った豚は、空を飛べる」という言葉で表現した。彼が強調した「風の要所」とは何を意味するのだろうか。辞書的な意味は「風が流れて入ってきたり流れていったりする街角」を意味する。いくら風が強く吹いても、重い豚は空を飛べないというのは常識だ。だが、彼はこんな常識を破った。市場のトレンドを正確に把握すれば成功を収められると確信したためだ。