【社説】チョン・ユンフェ氏の国政壟断疑惑、青瓦台は真相究明を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.29 07:06
うわさで出ていた朴槿恵(パク・クネ)政権の“秘線”側近の国政壟断状況が書かれた報告書がマスコミの報道で公開された。青瓦台(チョンワデ、大統領府)公職紀綱秘書官室が1月に作成したという報告書「秘書室長交代説など関連VIP側近(チョン・ユンフェ)動向」には、政権の「影の実力者」という疑惑を受けてきたチョン・ユンフェ氏がソウル江南(カンナム)などでいわゆる「十常侍」と呼ばれる大統領の側近に会い、青瓦台の動向と国政全般について議論したという内容がある。李在万(イ・ジェマン)総務秘書官、チョン・ホソン第1付属秘書官、アン・ボングン第2付属秘書官の青瓦台の最側近3人も含まれていて、衝撃を与えている。
青瓦台側は「市中に出回っている根拠のない風説を集めたチラシにすぎず、上層部ラインに報告されていない」と否認したが、このように軽く済ませることではない。その間、チョン・ユンフェ氏の国政介入疑惑をめぐり各種のうわさが乱舞した。朴大統領が国会議員だった時代に秘書室長を務めたチョン氏は、朴大統領の弟・朴志晩(パク・ジマン)EG会長を尾行したという疑惑で捜査対象に挙がり、青瓦台公式ラインとの権力暗闘説が絶えなかった当事者だ。政府発足当時から人事惨事が相次ぎ、核心権力など“秘線”論議があったことを国民は記憶している。