【社説】子供を犬小屋に閉じ込めた障害者福祉施設=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.27 10:30
全羅南道新安郡(チョンラナムド・シナングン)のある障害者社会福祉施設で、深刻な人権侵害があったと確認された。国家人権委員会によれば、園長は言うことを聞かないという理由で障害者を犬と一緒に犬小屋に監禁することもした。障害者の足首に鎖をつけた状態でご飯を食べさせたり寝かせたりした事例もあった。今年11歳の男の子は、20回も鎖でしばられて犬小屋に閉じ込められて夜を過ごしたという。
園長は地方自治体から2億3200万ウォン(約2475万円)の補助金を支援してもらっていたが、一部は宗教書籍など障害者福祉とは関係がないものに使った。障害者36人の通帳から生活費などの名目で5年間で5億4900万ウォンを引き出した。園長は後で問題になると、障害者から急いで事後同意書をもらったという。人権委が園長を検察に告発したので、容疑があらわれれば司法処理されるだろう。
問題は、施設の管理監督責任がある郡庁担当者が2011年に人権侵害の事実を知ったにもかかわらず何の措置も取らなかったという点だ。障害者・高齢者・児童など社会的弱者層の福祉施設の人権侵害や不正は、昨日今日の話ではない。釜山(プサン)兄弟福祉園事件の時から集団福祉施設の人権蹂躪(じゅうりん)が社会問題に浮上したが、程度の差があるだけで毎年似たような事件が繰り返されている。