「私は漁船? 魚を獲る目を付けるなんて…統営という名前だけでも変えてくれ」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.26 11:18
最近、私は厄介者だ。有名になってはいるが、名乗るのが負担だ。私の名前は「統営(トンヨン)」。
海で漂流したり沈んだ友人(艦艇・人)を救助するために慶尚南道巨済市玉浦洞の造船所で生まれた。へその緒を切る2012年9月の進水式の時はくす玉が割られた。「韓国哨戒艦『天安』爆沈事件当時(2010年)あれほど必要だった先端名品がようやく誕生した」という喝采があふれた。1兆ウォン(約1000億円)ほどする友人のイージスに比べると体も小さく値(1590億ウォン)も安いが、海軍は私を救世主だと称えた。目には最先端音波探知機(ソナー)を付け、体には水深3000メートルでも作業が可能な水中無人探知ロボット(ROV)もある。さらにヘリコプターまで背負えるため、評価されたのだろう。命名にも力が注がれた。韓国戦争(朝鮮戦争)当時、韓国海軍が初めて単独上陸作戦をしたのが統営だ。李舜臣(イ・スンシン)将軍が三道水軍統制使として勤務したところでもある。私の名前にはこうした栄光の歴史が込められた。