デフレ懸念の中、家計の負債22兆ウォン急増=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.26 07:45
韓国経済が進退両難の状況にある。一方ではデフレ懸念が現実化し、もう一方では家計の負債が急速に増えている。デフレを防ぐために金利を下げようとすれば、家計の負債が足かせとなる状況だ。
韓国銀行(韓銀)によると、今年7-9月末の家計部門の信用残高は1060兆3000億ウォン(約113兆円)と、前期末に比べ22兆ウォン(2.1%)増えた。家計部門の信用残高は貸出とクレジットカード使用額(販売信用)を合わせた金額。住宅担保貸出が12兆3000億ウォン増え、銀行だけで17兆7000億ウォン増えた。これに伴い、家計部門の貸出残高は9月末に1002兆9000億ウォンとなり、初めて1000兆ウォンを超えた。政府が8月に住宅担保認定比率(LTV)・総負債償還率(DTI)規制を緩和したのに続き、韓銀が政策金利を引き下げたのが原因だ。増加ペースも速くなっている。10月に政策金利がまた引き下げられ、銀行の家計貸出はこの1カ月間で7兆ウォン近く増えた。