【コラム】21世紀型の強大国実験に乗り出したインド(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.24 09:39
わずか1世代前、1980年代でさえも21世紀初めに中国が世界最大の経済大国を狙うことになるだろうと誰が考えていただろうか。また誰が、巨大なソ連が崩壊解体してロシアが今日のような困難を経験するだろうと予測しただろうか。さらに歴史上初めで唯一の超強大国になった米国が、今のように国内外で途方に暮れている姿を見せることになるだろうと予想できただろうか。国でも民族でも、興亡盛衰とそれにともなう世界史の構造変化は安易に予想できないということを今一度、実感することになる。
帝国主義時代には植民地化という侮辱を、解放後には東西冷戦の隙間で戦争と分断の苦難にあってきた韓国人には、こうした民族的受難をかもし出したいわゆる4強、すなわち米国・ロシア・中国・日本を強大国と指し示すことが習慣化してからすでに長い。そうするうちに、新たな強大国に台頭するインドについて韓国国民の関心が遠ざかっているのが現実だ。