本物のダンサーは1人…3Dホログラムの魔術=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.21 10:57
舞台にいた試演者が、レンズの後ろに自分の指を入れるとすぐに視野から指が魔法のように消える。指があるべき場所には背景にあった方眼紙が見える。映画『ハリーポッター』で出てきた「透明マント」のような技術が目の前で繰り広げられると会場を埋め尽くした1000人余りの観覧客の間で「ワァ」という感歎の声がもれた。
20日、ソウル建国(コングク)大新千年館大公演会場で開かれた国内最大の知識コンサート「テックプラス2014」で行われたジョセフ・チェ(韓国名チェ・ソンフン)米国ロチェスター大学研究員のプレゼンテーションの一部だ。韓国系米国人の彼は今年9月、レンズ4個を重ねて透明マントのような効果を生み出す透明レンズを開発して、世界的に注目された。
「日常の中のハイテク、夢と想像をプラス」というテーマで開かれた今回の行事で特に注目を浴びたのは、想像上のアイデアを現実化させた多様な新技術だ。拡張現実ソリューション専門企業のシムエックス(SimX)のライアン・リベイラ(Ryan Ribeira)最高経営責任者(CEO)は「拡張現実の医療シミュレーション」を国内で初めて公開した。バーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットを使えば、目の前で応急室の状況がそのまま再演される。病床には仮想の成人患者が横たわっている。「右の足を一度上げてみますか」と指示すれば、患者はうなずいて彼の言うままに足を上げる。聴診器を患者の胸に当てると心臓の脈拍の音が伝えられ、超音波診断器を通じて筋肉状態も確認する。