「THAADで北核ノドン防御」vs「命中率90%は根拠不足」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.18 11:00
サード(THAAD=高高度ミサイル防衛システム)の導入をめぐり論争が激しい。特に韓半島(朝鮮半島)でのサードの実効性に関する声が攻防の核心の一つだ。サードが北朝鮮の核ミサイルを防御できる能力を備えた武器かどうかということだ。
これに関し、サード配備に反対する側は、まずサードの迎撃成功率に疑問を表示している。ミサイル1発を迎撃するためには通常サード2発を発射するが、サード1発の迎撃成功率は70%台と知られている。2発を発射する場合、成功率は90%台に上がる。しかしキム・ジョンデ『ディフェンス21+』編集長は「命中率90%台は製造企業のロッキード・マーチンの主張にすぎない」とし「サードは1994年に始まり、24年経っても開発中の武器であり、まだその能力は客観的に検証されていない」と述べた。また「特に今まで実施した14回の性能実験もすべて空中で発射されたミサイルを対象にしたものであり、地上発射ミサイルに対しては実験したことがなく、性能を確信できない」と強調した。
専門家は、北朝鮮がもし韓国に核攻撃をする場合、現在では使用できる武器は最大射程距離1300キロのノドンミサイルが最も適しているという意見で一致する。北朝鮮がスカッドミサイル(射程距離300-800キロ)に搭載するほどの核弾頭小型化技術を確保したとは考えにくく、テポドンは射程距離が1500キロ以上であり近接地域への攻撃が不可能だからだ。