「北、数年内にソウル打撃の核ミサイル保有…THAAD借りてでも配備すべき」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.18 10:29
米国が開発した高高度ミサイル防衛体系サード(THAAD)、これと連動するXバンドレーダーの韓国導入をめぐり、国内外で論争が起きている。軍はしだいに精巧になる北朝鮮の核ミサイル脅威を防ぐため、導入が避けられないと主張する。1つの砲台の価格が約1兆ウォン(約1060億円)のサードを導入しなければならないほど、北朝鮮のミサイルが脅威的なのかどうか確認されていないという反論も多い。さらにサードは平壌(ピョンヤン)でなく北京を狙った米国の新兵器だという中国の反発も韓国の悩みを深める。専門家はまず韓国の国益のために考慮すべきことが何か明確に決め、これを基盤に外交戦略を立てるべきだと口をそろえる。サード導入に賛成する千英宇(チョン・ヨンウ)峨山政策研究院顧問に意見を聞いた。
「サード論争での核心は韓国の安保だ。北の脅威を防ぐためにサードや同級のミサイル防衛網が必要なら、その他の考慮はありえない。米国から借りてでも至急に導入しなければいけない」。
李明博(イ・ミョンバク)政権で青瓦台(チョンワデ、大統領府)外交安保首席秘書官と外交部次官を務めた千英宇(チョン・ヨンウ)顧問の立場は明確だ。千顧問は「サード導入に反対する人たちは国家の安保を考慮せず非科学的な主張ばかりしている」と指摘した。中国の反発についても「主権国家である韓国の自衛権に干渉するのは我々を冒とくすることであり、沈黙することで免罪符を与えてはいけない」と強硬対応を注文した。