【時視各角】韓日FTAが竜の目だ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.13 08:25
人の脳は初めて得た情報を後に得た情報よりもよく記憶する。その結果、後ほど接した情報は最初の情報がどういうものかによって大きく左右される。最初の情報が間違って入力されれば、本当のことでも信じなくなる理由だ。心理学では「初頭効果(primacy effect)」というが、白紙には先に描く者が主ということだ。
韓日自由貿易協定(FTA)に関連し、私にとって初頭効果は康奉均(カン・ボンギュン)元財政経済部長官だ。2003年秋に彼は寄稿した。韓日中FTAの意味と効果を整理した文章だった。要旨はこうだ。「韓中、韓日FTAが我々の生きる道だ。韓日、韓中はFTAができても日中はできない。両国国民の間隙は我々よりはるかに広くて大きい。我々が中間で日中をつなげば北東アジアが平和に繁栄できる。それが経済はもちろん、外交・安保にも最善だ」