日本・欧州の量的緩和に挟まれた韓国、「手放しにしない」と話していたが…(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.10 08:40
韓国銀行(韓銀)は13日、政策金利を決める金融通貨委員会を開く。最近の円安加速に関し、李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁は7日、「手放しにしない」と述べたが、今月は政策金利を据え置く可能性が高い。先月、政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低の2%に引き下げたからだ。韓銀が2カ月連続で政策金利を引き下げた前例はない。1999年に政策金利制度を導入して以来、連続で利下げをしたのは米同時多発テロ前後(2001年7月-9月)と金融危機当時(2008年10月-2009年2月)だけだった。市場も今月の利下げの可能性は低いとみている。信栄証券のホン・ジョンヘ研究員は「セウォル号沈没後の内需不振から回復しつつあり、韓国ウォンもドルに対して値下がりしているため、韓銀が直ちに利下げする要因は探しにくい」と分析した。
カギは次の手続きだ。時期の問題にすぎず、韓銀が政策金利を追加で引き下げるという市場の期待は膨らんでいる。複雑な国内外の状況のためだ。HMC投資証券のイ・チョンジュン研究員は「内部的には今年7-9月期の国内総生産(GDP)成長率が期待に及ばず、外部的には欧州と日本の中央銀行が金融緩和に動いているため、追加利下げに対する市場の期待が高まっている」と述べた。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は6日(現地時間)、「全面的な量的緩和(通貨解決)に動く準備をしている」と述べた。先月31日に10兆円(約95兆ウォン)以上の量的緩和を宣言した日本銀行(日銀)の黒田東彦総裁に続き、通貨戦争に参戦するというドラギ総裁の宣戦布告だ。