詩人・高銀氏「50年も文壇を守ったので、私は韓国の文化遺産」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.06 17:33
今年のノーベル文学賞発表日だった先月9日、日刊紙の文学担当記者は水原の広橋山のふもとにある高銀(コ・ウン)氏(81)の自宅には行かなかった。高氏は韓国にいなかった。受賞する場合に備えて詩人の家に毎年集まってくる記者をあざ笑うかのように、米シカゴで詩の朗誦会を開いていた。帰国するとまたすぐにイタリアへ向かった。イタリアの財団が授与するノールシュド国際文学賞を受けるためだった。
その高氏が4日午後、大衆の前に立った。彼の名詩句100選『詩の恍惚』(RHK)の読者のために出版社が準備した「国民詩人・高銀との出会い」だった。講演が開かれたソウル新村現代百貨店の300席のホールは聴衆で埋まった。高氏は最初に「私は詩を文学芸術の一つのジャンルと認めない」と話し、注目を引いた。「(詩は)心臓から絶えず出てくる新しい便り、人間の本性から出る精神の律動」という説明が続いた。