米国に追従した利下げは危険…円安への対応が重要だ=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.04 11:12
景気浮揚のために中央銀行が国債などを買い入れて金融を緩める量的緩和は「非伝統的」な通貨政策だ。金利調整という伝統的な通貨政策でも景気が回復されない時に異例に実施される。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は先月29日、6年近く続けてきた量的緩和を終了すると宣言した。この期間に世界の金融市場に放出された資金は実に3兆7000億ドルだった。これに対し日本銀行の黒田東彦総裁は先月31日、追加の金融緩和を断行した。米国の量的緩和終了と日本の追加金融緩和。世界の金融市場はドル高と円安の襲来に緊張している。31日にダウ指数は1.13%上昇の1万7390.52で過去最高値を記録した。世界経済はどこへ向かうのだろうか。中央SUNDAYは31日、国際経済専門家のソン・テユン延世(ヨンセ)大学経済学部教授とシン・ミンヨンLG経済研究院首席研究委員を招いて米国の量的緩和終了と日本の追加金融緩和断行が持つ意味と影響、今後の見通しなどを診断した。
--米国は量的緩和を終わらせた。反対に日本は年間10兆~20兆円をさらに放出する追加金融緩和を電撃的に決めた。日経指数は急騰し円安はこの10カ月で最も下がった。