<セウォル号>船体引き揚げ最長2年…費用1000億~4000億ウォン推算
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.28 09:59
セウォル号の不明者家族が水中捜索を継続することを決めた中で、船体引き揚げには最長2年かかり最大4000億ウォン(約410億円)かかるだろうという分析が出てきた。セウォル号は現在、左側に90度ぐらい傾いたまま海底44~47メートル地点に沈んでいる。沈没してから200日近く過ぎて重さが7000トンの船体内部には泥のような異質物が積まれている。
沈没船舶の引き揚げは海底から海流に逆らいながら進める高難度な作業だ。専門家たちは比較的完全に船体を引き揚げるには、フローティング・ドックを投じて大型クレーンを活用しなければならないと見ている。フローティング・ドックを投入するにはまずワイヤー(鉄綱)で船体の15~20カ所を固定しなければならない。その次に海上クレーン4台を稼動して水中で船をまっすぐにたてる。韓国哨戒艦「天安」の引き揚げ時と似ているが、コの字形態の構造物であるフローティング・ドックで船体を囲みながら水面上に浮かす点が違う。「天安」引き揚げ時に参加した造船業者の幹部は「作業が複雑で、セウォル号が沈没した珍島の孟骨(メンゴル)水道は水の流れが強いため、かなり時間がかかるだろう」と展望した。船が傾いた状態で船体を7メートル以上引き上げてフローティング・ドックに船を出す方法もある。この場合は船体内部を15~20個の穴で突き抜けなければならない。