【社説】韓国の主力産業が揺れている
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.27 13:15
電機電子、自動車、造船、鉄鋼、化学は韓国経済を支えてきた5大主力産業だ。ところが最近これら輸出産業の低迷の流れは尋常でない。ウォン相場が比較的輸出に有利に動いても営業利益はまっ逆さまに墜落し、基準金利を低くしても主力産業の設備投資はマイナス成長だ。単に中国と日本に挟まれた「サンドイッチ論」で説明することはできない、何か構造的な限界にぶつかったのではないか疑問だ。
ひとまず足下の火は「アーニングショック」だ。米アップルは四半期営業利益が111億ドル、営業利益率26.5%と高空行進中だ。これに対しサムスン電子の営業利益は4兆1000億ウォンと半分に減り、営業利益率も8.7%に落ちた。ハードウェア中心のサムスンのスマートフォンは中国の激しい追撃を受けたのに対し、ソフトウェアとコンテンツ中心のアップルは強固な生態系を構築し揺らぐことなく巡航している。
現代・起亜自動車も同じだ。現代自動車の第3四半期営業利益は1兆6487億ウォンで前年同期比18%減った。起亜自動車の営業利益も18.6%減少した5665億ウォンにとどまった。現代重工業もやはりコンテナ船・バルク船は中国の造船業に追撃され、高付加価値の海洋プラントはシェールガス革命で海洋原油ボーリングが急減し足を引っ張られた。