【コラム】経常成長率の回復が至急だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.22 11:17
最近の国際的な株価下落と国債利回り下落の背景には 「Dの恐怖」があるとの分析が支配的だ。最近の円安とユーロ安が日本とユーロ圏が自国のデフレ圧力を海外に移転させた兆候という指摘もある。「Dの恐怖」が自ら伝染力を持って世界に広がっているという話だ。韓国も例外ではない。経済成長が停滞する中で物価が下落傾向を見せているためだ。生産者物価は2012年末から下がり続けている。前年同期比の消費者物価上昇率もまた、韓国銀行の目標範囲の2~3%をはるかに下回る1%前後にとどまり、9月には消費者物価が前月より0.1%下がった。典型的なデフレの兆しだ。
これを端的に見せる指標が経常成長率だ。経常成長率とは実質経済成長率に物価上昇率(GDPデフレーター基準)を合わせた概念だ。すなわち物価上昇分を考慮して現在の貨幣価値で評価した経済規模がどれだけかを見せる指標だ。韓国の経常成長率は2011年以降3~5%で推移し1度も6%を超えたことがない。実体経済の成長がますます鈍化する中で物価上昇率まで急激に落ちたためだ。