【中央時評】THAADと小国・大国論…霧の中の韓中関係(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.20 11:37
この前筆者は韓国と中国のオピニオンリーダーの討論に参加した。韓国側国策研究院が主管し、それなりの立場にある人たちが互いに格式を離れ腹を割って話すことで合意した場だった。序盤の雰囲気は良かった。7月の習近平国家主席の国賓訪韓と韓中首脳会談の結果に意味を付与する話が行き来した。しかし特定のテーマが話題に上ると雰囲気は急激に冷え込んだ。高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の韓国配置問題だった。
以前にもTHAADは多くの韓中の民間会議で熱い問題だった。しかし今回は特に中国側元外交官の高圧的な発言が大きく問題になった。「韓国が戦時作戦統制権返還を遅延させるためTHAADの平沢(ピョンテク)配置を受け入れるという報道に触れた」と切り出した彼は、「これは自主的でない処置だ」と評した。また、「万一この武器システムの韓国配置が現在の議論通りにされるなら韓中関係を大きく損ねることになるだろう」という警告も忘れなかった。
韓国側出席者の反論も激しかった。「韓国が韓米同盟を強化しミサイル防衛(MD)参加も考慮することになったのは北朝鮮の核脅威のためだ。戦時作戦統制権還収遅延やTHAAD問題で韓国の自主をうんぬんするのは極めて不適切だ。これは韓国の主権的権限であり自主的決定に属する事項であるためだ」。一部関係者は中国のこうした態度が韓国を「小国」と見るところに由来したのではないかと不快感を示したりもした。