【社説】セクハラ犯が性犯罪を裁く大韓民国軍
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.13 10:17
高位将校の率先垂範は軍の生命線だ。軍の規律と士気がかかった問題だ。だが、いま韓国軍は上から崩れ落ちている。第一線の師団長(少将)が部下の女性副士官にセクハラを行ない、セクハラ犯が軍事裁判長を務める前例のない事態が起きた。
陸軍17師団長がセクハラ容疑で先週末に緊急逮捕された。軍事対備態勢期間中に作戦地域を離脱し泥酔したシン・ヒョンドン1軍司令官(大将)が更迭されてから1カ月ぶりだ。しかもいま軍はユン一等兵集団殴打死亡事件とイム兵長銃器乱射事件で大々的な改革作業をしているところだ。骨を削る覚悟で軍を全面刷新しても足りない時に相次いで明るみに出ている高位指揮官の非行の前に国民は話す言葉を忘れる。よほどでなければ「大統領の口から『軍を解体せよ』という言葉が出てこないのはそれなりに幸運」という嘲弄まで出てくるだろうか。