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金正恩、錦繍山宮殿参拝にも現れず…公開活動中断37日目

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.11 12:44
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労働党創建69周年を迎えた10日、平壌(ピョンヤン)では祝祭ムードは見られなかった。党序列1位の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の空白のためだ。昨年は0時に合わせて核心幹部と金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)の遺体がある錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を訪れた。しかし今年は金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長ら幹部の姿だけが見られた。

金正恩が公開活動を中断してからこの日で37日目。先月3日の公演観覧後から姿が見えず、推測が乱舞している。先月末、中国ネットユーザーの間では、北朝鮮軍部のクーデター説まで出てきた。今週は「金正恩専用機が北京に到着した」という話も出てきたが、確認の結果、高麗航空の定期便だった。「手術の失敗で脳死に近い状態」という噂も続いた。

 
しかし対北朝鮮情報関係者は「健康の問題はあるが、深刻な状態ではない」と口をそろえる。フランスと中国・ロシアの医療スタッフが平壌に入ったが、金正恩の足首の関節を手術した程度という。韓民求(ハン・ミング)国防部長官は8日、「平壌の北東側に金正恩がいる」と話した。中国共産党機関紙・人民日報の姉妹紙・環球時報も8日付の社説で、「普段とは違うが、重大な政治的事故が発生した信号ではない」と強調した。

もちろん金正恩の公開活動中断が長期化すれば問題が発生する余地はある。執権3年目の金正恩体制が安定期に入ったとは考えにくい。特に来月中旬は叔母の夫・張成沢(チャン・ソンテク)を「反国家容疑」で逮捕(12月に公開処刑)してから1年となる。安燦一(アン・チャンイル)世界北韓研究センター所長は「党創建記念や参拝行事もできないほどなら、権力層はもちろん、住民がリーダーシップに疑問を提起し、動揺する可能性がある」と述べた。

北朝鮮も健康異常説の遮断に注力する雰囲気だ。労働新聞は連日、1面トップの記事を金正恩「動静」で埋めている。主に「外国から手紙・贈り物を受けた」「労働者を表彰した」などの内容だ。不在を表さないよう努めている。

深刻な異常ではないため、政府内では金正恩が突然反転を図る可能性に備えるべきだという主張もある。治療を終えた金正恩が適当な時点に健在を誇示しながら登場する可能性があるということだ。その場合、危機を機会と見なして権力を固め、体制結束を強化する措置が相次ぐことも考えられる。

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