【コラム】北朝鮮には何の異常もないのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.10 09:52
仁川(インチョン)アジア競技大会の閉幕式に、11人で構成された北朝鮮最高位級代表団が参加した。党と軍のナンバー2、ナンバー3と推定される人物も含まれた。非常に興味深い点がある。北朝鮮の最高指導者・金正恩(キム・ジョンウン)が執権して以降最も長い説明なき「不在」の渦中に今回の訪問があったということだ。ある人たちは、それだけ金正恩第1書記の地位が安定的だと話す。彼らはこのように主張する。「医療スタッフの治療が必要なほど体の具合は悪いが、代表団を送るほどの大胆さを見せた。公式席上に自身の強い姿だけが映ることを望んでいるので、力を完全に回復するまでは登場しないだろう。だが信頼する側近を送るほど権力の基盤が堅固だ」。こうした形の観点で見れば、基本的に北朝鮮には何の異常もない。北朝鮮式の日常が続いている。「そうではない可能性もある」というメディアやほかの専門家たちの推測は、意味がないと見なされている。
いくつかの理由で、私にはそのような確信がない。