【コラム】北最高幹部3人の「外交的クーデター」に対処する方法(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.08 17:07
180万人以上の軍人がお互いに銃口を向け合っているところが韓半島(朝鮮半島)だ。こうした冬の王国が温かい春の王国になろうとした時期があった。14年前の2000年。ワシントンと平壌(ピョンヤン)を舞台に劇的なドラマが繰り広げられた。太平洋の向こう側の主人公はビル・クリントン大統領、平壌の相手役は金正日(キム・ジョンイル)総書記だった。
北朝鮮のナンバー2、趙明禄(チョ・ミョンロク)人民軍総政治局長は同年10月9日、ワシントンの大統領執務室でクリントンに会い、平壌に招待するという金正日の親書を伝えた。クリントンも訪問を希望すると返答した。ソウルでは金大中(キム・デジュン)大統領がクリントンの訪朝を強く支持した。3日後の10月12日、朝米は「相互間に敵対はなし」と宣言した。オルブライト米国務長官は10月25日、平壌に向かった。金正日は大胆だった。長距離ミサイルを生産しないと語った。見返りとして現金の代わりに衣服とエネルギーを受ける考えがあると述べた。