【コラム】畳の下から取り出した「公開謝罪」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.30 15:26
日本の伝統家屋には畳の部屋がある。わらで編んだ床板にいぐさのゴザをかぶせた畳は、高温多湿な夏の湿気除去と通風に効果的だ。畳は何かを隠す時も役に立つ。これを遠回しに日本では「過ちを打ち明けて認めるのが難しければ、畳の下に素早く入れ込む方がましだ」という言葉がある。特に集団全体の体面がかかった場合、より一層そうだ。
だが畳の下にこれ以上隠せないと判断されれば果敢になる。退く所がない時、大衆の前に立って頭を90度以上、下げる。涙まで流せば、はるかに感動的だ。1997年11月、日本の4大証券会社の1つである山一証券が破産した。最高経営者は記者会見場で、涙声で話した。「すべては私の責任です。社員が再就職できるよう助けてください」。劇的な公開謝罪は、日本人たちの心を揺さぶった。社員はほとんどが新しい職を得た。誤ちも一定部分は覆い隠された。