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生活の中に入り込むロボット技術…韓国の水準は(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.30 13:26
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太田ハンバッ野球場外野席に設置された応援ロボット「ファンボット」
14日に大田(テジョン)のハンバッ球場で行われたプロ野球ハンファ・イーグルスのホーム試合。ハンファのキム・テギュン選手が打席に入ると右中間の外野席に3列に陣取った応援団では「炎の安打キム・テギュン」と書かれた発光ダイオード(LED)電光掲示板を持って応援を繰り広げる。ハンファのユニフォームとジーンズを着た応援団は整然と電光掲示板を上げたり下ろしたりしながら観客席にウェーブを誘導する。専門の応援団のように見えるが実はハンファ・イーグルスが世界で初めて導入したマネキン形の応援ロボット「ファンボット」だ。イム・ホンリン広報チーム長は、「球場に行けないファンは応援メッセージをLED電光掲示板に送ることができ、自身の顔をファンボットの顔面スクリーンに登録させることができる。反応は熱い」と話す。

◆5キロの力で30キロを軽々動かす「着るロボット」

 
大宇造船海洋は着用すると重い物体を持ち上げられるよう考案された「着るロボット」の商用化を目前に控えている。映画『アイアンマン』で登場する戦闘スーツのように着用すると人の動作意図に従って筋力を増加させ作業能力を向上させる。30キログラムの物体を持ち上がるのに作業者が感じる重さは5キログラム程度にすぎない。このロボットは早ければ下半期中に造船所の作業現場で使われる見通しだ。これと同様の技術はワールドカップ・ブラジル大会の開幕式でも登場したことがある。下半身がまひした29歳の障害者が特殊製作したロボットスーツを着て始球式を行ない話題を集めた。

遠い未来のことと思われてきた「ロボット時代」がいつの間にか私たちのそばに近づいている。産業現場で先端ロボットを活用するのは普通のことになり、家庭でもロボット掃除機や学習ロボットなどを活用する事例が徐々に増加している。これに対し海外のIT企業はロボット時代の主導権を握るため関連技術の開発に没頭している。

ソウル・三成洞(サムソンドン)の江南区(カンナムク)認知症支援センターでは「シルボット」というロボットが認知症の高齢者らがクイズを当てるたびに「本当に記憶力が最高です」と称賛を送る。高齢者の認知症予防と治療のために韓国科学技術研究院(KIST)が開発したロボットだ。顔を認識して対話をするなど30種類以上の知能型ソフトウェア技術を搭載し高齢者の話し相手になる。クイズ、歌の歌詞当て、律動など多様な方式で認知症予防教育も進める。すでに主要な病院と認知症支援センターで活用されており、一般を対象に販売も始めた。

私たちの日常に自然に定着した代表的なロボットがロボット掃除機だ。KT経済経営研究所によると、家事に手が回らないワーキングマザーの代わりに勝手に家の掃除をするロボット掃除機は昨年韓国で約13万台が売れた。韓国の移動通信会社が出した教育用学習ロボットも遊びを通じて学習を誘導するという点から父兄の関心が大きい。SKテレコムが発売した「アルバート」と「アティ」はフランス、台湾、マレーシアなどに輸出する成果を上げている。最近米カリフォルニア大学バークレー校が公開した「PR2」というロボットは2つの腕と6つのカメラを利用し無造作に置かれたタオルを正確に折りたたむ。サービス産業にもロボット技術が深くまで入ってきている。米カリフォルニアのスターウッドホテルでは宿泊客がフロントに必要なものを要請すると、ロボットがタオルや歯ブラシなどを持ってくる。ベンチャー企業が開発したこのロボットは自分でエレベーターに乗り障害物をよけながら正確に客室に訪ねて行く。宿泊客の立場ではプライバシー露出の心配を減らし気軽に各種ルームサービスを注文できるようになったわけだ。韓国の中小企業ユジンロボットが開発した「ゴーカート」というロボットも療養院で食事を配りさまざまな手伝いをしながら、管理者のスマートフォンに緊急状況を知らせる機能を備えた。ロボットは人間の心理治療にも活用される。日本の産業技術総合研究所で開発したオットセイ形のロボット「パロ」は人が触れたり抱いたりすると声を出したり目を開けるなどの反応をする。日本や米国などで子どもと高齢者のための心理治療機器として活用されている。


生活の中に入り込むロボット技術…韓国の水準は(2)

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