韓国女子サッカーが最後の１０秒を持ちこたえられず北朝鮮に惜敗し、史上初のアジア競技大会金メダルの夢を果たせなかった。

国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキング１７位の韓国は２９日、仁川文鶴競技場で行われたアジア競技大会の準決勝で北朝鮮（１１位）に１－２で逆転負けした。

前半１１分、チョン・ソルビン（２４、現代製鉄）がＦＫのチャンスから無回転シュートを決めて先制したが、その後に２失点し、リードを守ることができなかった。韓国は前半３６分、北朝鮮のＭＦイ・イェギョン（２５）に同点ゴールを、後半のロスタイムにＦＷホ・ウンビョル（２２）に逆転ゴールを許した。試合中ずっと善戦してきたＤＦがペナルティーエリアに向かって飛んできた平凡な空中のボールを処理できず、痛恨の失点をした。

韓国は後半４４分にチ・ソヨン（２３、チェルシーレイディス）のミドルシュートがクロスバーに当たり、その後もチョ・ソヒョン（２６、現代製鉄）のシュートがわずかに外れるなど、決定的なゴールチャンスを逃した場面が惜しまれる。

韓国は２００５年８月の東アジアカップで北朝鮮に勝利（１－０）して以降、対北朝鮮戦８連敗。過去の対戦成績は１勝１３敗１分けとなった。韓国はベトナムと来月１日に３位決定戦を行う。北朝鮮は決勝で日本と対戦する。

韓国男子卓球は団体戦の決勝に進出した。ユ・ナムギュ監督が率いる韓国は準決勝で台湾を３－１で破り、３０日に世界最強の中国と金メダルを争う。

男子レスリングフリー７４キロ級のイ・サンギュ（２８、富川市庁）は１６強戦で歯が２本抜け、準決勝で腕を痛めながらも、銅メダルを獲得する闘魂を見せた。イ・サンギュは「痛みはあったが我慢した。惜しい部分もあるが、その間の苦労は報われたようでうれしい」と語った。

男子ハンドボールはバーレーンを２７－２３で降し、決勝進出を決めた。決勝戦の相手は新興強豪カタール。

ハンドボールは韓国女性代表が日本と金メダルを争うことになり、男女同時金メダルを狙っている。

シンクロ高飛び込みではキム・ヨンナム（１８、仁川体高）－ウ・ハラム（１６、釜山体高）が合計４０３．５０点をマークし、銀メダルを獲得した。