【コラム】マイケル・チャンのメンタルコーチング
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.23 09:18
最近開かれたテニスUSオープン男子シングルス決勝戦は意外だった。フェデラーやジョコビッチのような手練れの対決ではなく、“新人”の勝負だった。チャンピオンをめぐり競ったクロアチアのチリッチ、日本の錦織とも初めてのメジャー大会決勝だった。スターの競争も世代交替が進んでいることを予告した。結果は身長2メートルに迫るチリッチがほとんど一方的に攻め勝利を獲得した。決勝戦だけ見ればやや物足りなかったが、2人の対決は2つの理由で世間の注目を集めた。先に行われた試合で両選手は決勝戦常連のフェデラーとジョコビッチを破り次世代の主人公に浮上した。また、両選手のコーチの名前もオールドファンの郷愁を刺激するのに十分だった。
ゴラン・イワニセビッチとマイケル・チャン。イワニセビッチは2001年のウィンブルドン、チャンは1989年のフランスオープンで優勝したスターだ。強力なサーブで当代最高の選手らを翻弄したイワニセビッチは祖国のチリッチのコーチを務め自分のスタイルで育てた。人並みならぬ勝負根性でレンドル、エドベリ、サンプラス、アガシとの角逐戦で生き残ったチャンはアジア人の頂上征服という夢をつなぐため錦織と組んだ。