【時視各角】今は喫煙権も要求するべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.17 16:48
平和主義者である私がほとんど独立運動をするように執拗に闘争したのが嫌煙権だった。1990年代初めに初めて入った編集局は喫煙の自由を満喫していたし、それがあたかも編集局のロマンであるかのように称賛されたりもした。入社したばかりの新参記者がたばこを吸う先輩たちに「たばこのにおいが我慢できない。私の前でたばこを吸うのは人間に対する礼を欠いた、良心のない行動」とはっきりと抗議した。当時、「酸素焼酎」という製品が登場したが、新聞広告は酸素マスクをした人を背景に「酸素をくれ」というコピーがあるものだった。この広告を大量に確保し、編集局の壁に貼りまくった。誰かがこれをはがせば、また執拗に貼りつけた。嫌煙に関する限り非妥協的で悪名高かった。
それだけにいかなる禁煙政策に対しても支持する心の準備ができている。今回のたばこの値上げも正しい方向だと考えている。実際、韓国のたばこ価格は経済協力開発機構(OECD)平均の7000ウォン(約726円)を大きく下回り、成人男性の喫煙率(44%)は世界最高レベルにある。また、喫煙による病気で年間5万8000人が命を失うという調査結果も出ている。専門家らは「たばこは一度に大幅に値上げしてこそ効果がある」という。それだけに喫煙者の反発と国会の一部の拒否にもかかわらず、2000ウォンの値上げに無理があるようには見えない。時期的にも適当で、名分もある。