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【社説】「イルベ」の反倫理的な集会、文明社会の恥だ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.11 14:41
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秋夕(チュソク、中秋)連休が始まった6日、インターネットサイト「日刊ベスト貯蔵所」(略称イルベ)の会員たちが光化門(クァンファムン)広場で行ったパフォーマンスをめぐって論議が続いている。一部のイルベ会員100人余りはこの日、セウォル号遺族らが断食座り込み(ハンガーストライキ)を行っている場所の前でピザ・チキンなどを分け合い食べては歌を歌った。するとあるインターネットカフェの運営者は9日、イルベ会員らが行事を行った場所に「犬以下の者たちがエサを食べる所」という文面を書いて貼り、犬小屋とドッグフードを持ってきて置いた。

セウォル号特別法の制定をめぐる韓国社会の対立が一部の極端な勢力によって「嘲弄」と「卑劣な言葉」合戦に変質しているのだ。

 
断食座り込み場の前で食べ物集会を主催した側は「政治的用途に転落した光化門広場を市民に戻そう」という趣旨だったと主張する。いわゆる進歩陣営の違法集会のように過激な扇動や通りの占拠もなかったし、行事場所所をきれいに清掃するなど成熟した市民意識を見せたと強調もした。

しかしその趣旨がどうであれ、花のようにかわいい子供を失って極限の悲しみから抜け出せずにいる遺族たちの断食座り込み場の前で「暴食行事」まで行った行為は、非人間的で反倫理的だという非難を受けて当然だ。しかも光化門広場の座込み場には秋夕を迎えてセウォル号犠牲者のための法事まで整えられた状態だったという。これは遺族をばかにする行為で文明社会ならば恥ずかしく思わなければならないことだ。

いつの間にか韓国社会には互いに意見が違えば合理的論争で接点を探すよりも相手に向かって一方的な非難と呪いの言葉を降り注ぐような極端な勢力が場を占めている。一般社会ではますます弱くなっている地域感情が、彼らの間ではさらに露骨になっている。イルベを非難する人々は、イルベ会員たちを虫(イルベ虫)に例える。インターネットにはイルベ会員であることを判別してくれるイルベ会員検査器まで登場した。

民主社会では誰でも自分の主張を自由に言える権利がある。だが合法的な枠の中で最低限の常識と礼儀を守らなければならない。これを無視すれば、大多数の市民に敬遠されて結局は孤立を自ら招くしかないだろう。

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