【社説】いつまで「原則」外交に執着するのか=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.09.07 12:03
金正恩(キム・ジョンウン)式の北朝鮮外交がピッチを上げている。東にさっと現れ、西にさっと現れきらびやかなほどだ。5月末に電撃妥結した北朝鮮と日本の交渉はその信号弾だった。今度はイ・スヨン外相と姜錫柱(カン・ソクジュ)労働党国際秘書がバトンを受け継いだ。イ・スヨンは北朝鮮の外相としては15年ぶりにニューヨークで今月中旬に開かれる国連総会に出席する。1994年の第1次北朝鮮核危機の時にジュネーブ枠組み合意を引き出した主役である彼は欧州を攻略舞台とする。ドイツ、ベルギー、スイス、イタリアを訪問し欧州議会関係者とも会うという。追加核実験、長距離ミサイル試験発射など強力な挑発を“主力兵器”としてきた金正恩政権の一大路線転換であることもあり目を引く。
このように米国と欧州、日本など西側諸国を相手に全方位へ拡大していく北朝鮮の予期できない外交の動きに韓国政府があわてるそぶりは歴然と見える。国際外交舞台で北朝鮮が出てきたということは一方では歓迎することだが、韓国政府のお手上げの対応は振り返ってみる必要がある。ややもすると韓国が逆に外交的孤立に陥りかねない状況だからだ。実際最近の国際外交舞台で韓国の存在感はよく見えない。