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【コラム】朴槿恵政権の「非常な覚悟」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.04 09:48
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政治学概論は新しく書かなければならない。国会の作動原理が変わった。過半多数決の通常的な意味は色あせた。国会の先進化法のためだ。その法の議決要件は厳格だ。重多数決(在籍5分の3)に高まった。主な争点がそこに縛られている。手順を踏んだ民主主義は変形した。先進化法は、多数党の概念を変えた。過半数では見込めない。議席数60%を超えなければならない。セヌリ党議員は158人(全体の52.7%)だ。その限界は明確だ。実質的な与党になれない。

国会は少数派の全盛時代だ。新政治民主連合の政府牽制力が強化された。先進化法の威力のおかげだ。野党のその法活用は常套的だ。合法と横暴の間を行き来する。長官たちが野党の顔色をうかがう様子がひどくなった。帝王的な国会が登場した。そのような権力地位は与党も嫌いではない。セヌリ党の体質はウェルビーイング(Well Being)だ。先進化法は怪物だ。先進化法は悪性進化している。

 
セヌリ党は植物政党だ。無気力は自業自得だ。先進化法はセヌリ党の作品だ。趣旨は体の小競合い防止だ。その前提は妥協と譲歩だ。その精神は、韓国政治で培養されるのが難しい。裏側の意図は、不純だった。2012年の選挙敗北で野党になる時に備えた。その時に政府与党牽制装置として使おうとしていた。状況は逆だ。セヌリ党は自らの足かせにしてしまった。

植物状態の国会は続く。定期国会が正常化しても似たようなものだろう。民生・サービス・経済法案の国会通過は難しい。野党は「偽民生法案」だと冷遇する。朴槿恵(パク・クネ)大統領は3日にも規制改革を催促した。だが、かたまりの規制は国会の敷居を超えなければダメになる。朴大統領は経済回復をこのように念を押す。「今がゴールデンタイムだ。非常な考えと覚悟で、皆が努力しなければならない」。

政権の「非常な考えと覚悟」とは何か。思い出す場面がある。スティーブン・スピルバーグ監督の『リンカーン』だ。その映画は、奴隷制廃止案(修正憲法)の議会通過を描いた。舞台は1865年の米国下院。憲法修正の定足数は3分の2だ。大統領リンカーンの与党には20票が不足していた。票を満たすことは不可能な挑戦だった。与野党の対立は熾烈だった。与党内部は強硬・穏健派に分かれていた。


【コラム】朴槿恵政権の「非常な覚悟」(2)

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