韓国市場に強力な海外SUVが押し寄せる
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.09.02 14:58
今年下半期の韓国市場にはさまざまなスポーツ用多目的車(SUV)が発売される見込みだ。8月だけでも4車種がデビューした。18日にBMW X4、20日にジープチェロキー、25日にメルセデスベンツGLA、28日に起亜ソレントがベールを脱いだ。さらに9月にはリンカーンMKC、10月にはレクサスNXとアウディQ3のマイナーチェンジモデル、11月には日産キャシュカイが登場する。
最新のSUVには共通点がある。それはこじんまりとした車体だ。特にプレミアムブランドが大きな関心を向けている。停滞した高級車市場で小型SUVの販売が急速に増えている理由だ。ポルシェが年初に公開した調査結果によると、2007年のプレミアム小型SUV市場規模は46万4000台。一方、今年は185%増の132万4000台、2019年には172万台と予想されている。プレミアム自動車ブランドがこうした需要を傍観するはずがない。主導権を握るために急いで新車を投入している。
もちろん企業別に戦略はさまざまだ。ジャンルやサイズが重なるだけで、ターゲットとする年齢層や性向には差がある。この市場の後発走者であるリンカーンMKCとレクサスNXが対照的な例だ。6月にリンカーンが米サンタバーバラで行ったMKC試乗会で会ったチーフエンジニア、ジョン・ジュレイク(John Jraich)は「子どもを独立させたベビーブーマーがターゲット」と説明した。米国でベビーブーマー世代は第2次世界大戦直後の46年から64年の間に生まれた人たち。米統計庁の2011年の資料によると、約7600万人だ。全体人口の28%。しかしこのベビーブーマーが米国金融資産の77%を握っている。