【社説】セウォル号の悪循環の輪を断ち切る方法はないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.27 17:08
韓国社会が再び混沌に陥っている。4カ月が過ぎたが依然として旅客船セウォル号につまずいたまま次の一歩が踏み出せないでいる。ついにセウォル号特別法問題で野党が国会を背を向け場外闘争に出た。2度の合意にも遺族の反対を理由に責任を大統領と与党に転嫁した。予定された1次国政監査が中止となり、定期国会の日程にまで支障をきたす羽目になった。朴政権になって野党の場外闘争は昨年8月の「テント党舎54日」に続きすでに2回目だ。
韓国政治には国家の足を引っ張る「悪循環の輪」がある。大型事態発生→政治争点化→野党の国会ボイコット→国政麻ひという公式だ。セウォル号より大きな事件が起きても一流の国家ならば事は回っていく法則がある。事件は事件として徹底的に収拾しながら他の国政懸案は議会民主主義原則に則って正常に処理するものだ。事件の真相究明・問責・再発防止ははっきりした手続きで進めるものの、経済・民生・社会などの主な案件は多数決表決に送附するものだ。国会というエンジンがそのように回ってこそ国家が前進する動力が得られる。新政治連合の朴映宣(パク・ヨンソン)院内代表は昨日の要請文でセウォル号法が最も重要な民生法案だと主張した。これは間違った論理だ。特定事件の収拾のための特別法と全体国民のための経済・民生法案は比較対象になりえない。