【社説】セウォル号問題解くカギがどこにあるのか国民は知っている=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.08.24 13:10
光化門(クァンファムン)広場で断食をしていたセウォル号遺族のキム・ヨンオさんが病院に搬送された22日、朴槿恵(パク・クネ)大統領は釜山(プサン)のチャガルチ市場に行った。くっきりとした対照ほどに世論も交錯する。一方では朴大統領に遺族の手を握り話でも聞かなければならないという。しかしこの問題が政治問題に変質し青瓦台(チョンワデ、大統領府)の責任論に帰着することを懸念する与党の状況認識の前では通じない言葉だ。別の一方ではむやみに我を張ればすべて聞き入れなければならないのかと遺族の節制を望む側もある。だが、これもまた自分の子どもが無念の死を迎えたと信じる親に言う言葉ではない。
事実大統領が遺族に会うこと自体に大きな問題があるとは言えない。朴大統領は5月に青瓦台で遺族と面談し、「機会があればまた会えるようにする」と話した。また会ったからと大統領に責任が返ってくることでも、権威が損傷することでも、ひどい目にあうことでもない。その上朴大統領自らセウォル号特別法が必要ということに共感を示している。それならどのような形でも誠意を見せなければならない番だ。