韓国、「消費の崖」は抜け出したが…景気回復遅く期待感消失も(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.22 15:22
#1.「客が一人もいないのを見ると分かるでしょう」。21日午後2時ごろ、新世界百貨店本店8階。有名な子ども服の売り場だが、マネジャーは「最近、商売はどうか」という質問に冷たい反応を見せた。実際、周辺10カ所の子ども服売り場には客が一人もいなかった。彼は「中国・ロシア人観光客のおかげで何とかやっている」と語った。
上流層の消費は少し増えている。現代百貨店はソウル狎鴎亭(アプクジョン)本店と貿易センター店を中心に、今月、海外ファッションと高級家具の売り上げが20%近く増えた。しかしチョン・ジヨン現代百貨店営業戦略室長は「秋夕(チュソク、中秋)の景気まで良くなってこそ消費が回復したといえる」と話した。
#2.「船もないのにどうやって輸出するのか」。済州の花き輸出会社ジェイジェイエフのチン・グァンナム代表は声を高めた。セウォル号事故の余波で済州-仁川間の貨物船運航が中断した。航路がふさがったのだ。チンさんは「陸地に行く貨物が釜山に集まっているが、済州-釜山の貨物船は増便なく船舶安全基準だけが強化され、積載量はむしろ30%以上減った」と話した。チンさんは「こうした状況が済州産のミカンとキャベツが本格的に出荷される10月までに改善されなければ物流問題が生じるだろう」と心配した。