解体運命の韓国海洋警察、中国漁船の取り締まりまで手回らず“放置”(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.18 16:42
海洋警察と海洋水産部は、304人が犠牲になったセウォル号惨事の1次的な責任部署に指定された。4カ月が過ぎた今、海洋警察と海水部はどれほど変わったのだろうか。残念にも海水部の制度改革は一歩も踏み出せずにいる。志気が低下した海洋警察は、中国漁船の取り締まりなど本業が後回しになっている。
7日午前0時30分、全羅南道珍島郡鳥島面(チョンラナムド・チンドグン・チョドミョン)の孟骨(メンゴル)水道。4カ月前にセウォル号が沈没した海域近隣で、漁船と貨物船の衝突事故が発生した。珍島海上交通管制センター(VTS)が貨物船だけを管制し、漁船を管制できなかったために事故が起きた。120トン級漁船が操業区域を隠すために「送受信用」の代わりに「受信専用」の船舶自動位置識別装置(AIS)を装備してVTSが位置を把握できないために管制できないのだ。この日、事故現場はセウォル号が沈没した海域からは10キロ余り離れたところだ。検察が、「2人1組」の勤務規定を破るなど管制を正しく行わなかった珍島VTS所属の海洋警察の13人を全員起訴した後も、海洋警察の勤務態度は根本的に変わっていない。
漁船設備規則上、送受信用のAISは長さが45メートル以上の漁船だけに義務的に設置し、小型漁船は除外されている。関連法規が不十分なのに海洋警察は法規補完などの対策を立てずに事故を事実上放置していたという指摘も出ている。これに対して海洋警察関係者は「(5月19日の大統領の)海洋警察解体発言以後、補完する法規について改善案を作ったが国会などに要求できる状況ではないではないか」と反問した。