<法王訪韓>「金持ちとして生きていく修道者の偽善、信者の魂を傷つけている」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.18 10:40
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16日午後、忠清北道陰城の福祉施設「コットンネ」を訪問したフランシスコ法王が「胎児の園」で祈っている。ここには犠牲になった堕胎児の墓を象徴する1000本の白い十字架がある。(写真=共同取材団)
フランシスコ法王は決して座ろうとはしなかった。立ったまま子供たちのリズム運動を見つめた。いつもそうしているように顔いっぱいに笑顔を浮かべながらだ。法王の前で元気よく体を動かしている11人は筋無力症やダウン症候群などを患っている忠清北道陰城(チュンチョンプクド・ウムソン)の福祉施設「コットンネ(“花の村”という意味)」の障がい児たちだった。4カ月間練習したリズム運動を法王の前で発表しているときだった。立つことができない前列の2人は座ったままリズム運動をしていた。
1曲目が終わって間奏が流れた時、一番前に座ってリズム運動をしていたチャ・へジュン君(10)が話した。「法王様、愛してます」。それからゆっくりと法王の方に這っていった。予定にはなかった行動だった。しばらくとまどっていた他の子供たちも法王に抱かれた。法王は子供たちを抱いて頭部にキスをした。その瞬間、子供たちの顔に法王の笑顔がうつったようだった。公演が終わって子供たちが頭上でハートマークを作ると、法王も同じようにハートマークを作ってこれに応えた。
16日午後、忠清北道陰城の福祉施設「コットンネ」で起きたことだ。コットンネの訪問は「韓国で最も不遇な者に会いたい」という法王の意向によって実現した。法王は同日午後、成人障がい者が生活するコットンネの「希望の家」で老人患者や障がい児・障がい者、養子縁組を控えた赤ちゃんに会った。法王は80人余りと握手をしたり頭に手をのせたりして祝福した。ある赤ちゃんは法王の指をしゃぶったりもした。