【社説】対話の提案に「火の海」で脅迫する北朝鮮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.18 10:02
北朝鮮が昨日、韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」(UFG)を非難し、先制打撃をすると脅迫した。例年の防御訓練であるUFGは今日から今月29日まで行われる。北朝鮮軍総参謀部は声明でUFGを北侵戦争演習とし、「先制打撃は我々が選択した任意の時に無慈悲に開始されるということを明らかにする」と述べた。声明は「強力な物理的攻勢が連続で取られることになる」とし、「火の海」「灰」という表現も使った。
北朝鮮のこうした予告は、韓国の対話・交流提案と訪韓中のローマ法王フランシスコの韓半島(朝鮮半島)平和メッセージに冷や水を浴びせるものであり、さらなる孤立を呼くだけだ。韓国政府は11日、北側に第2回南北高官級会談を19日に開催することを提案し、朴槿恵(パク・クネ)大統領も日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」式典での演説で民生・環境・文化の3つの通路から開こうと述べた。
北朝鮮は対南軍事脅迫を直ちに中断し、高官級会談に呼応するべきだ。政府が高官級会談の議題に制限を設けないと述べただけに、対話に出てきて懸案を議論するのが順序だ。南北がお互い実践可能な分野での交流と協力を通じて信頼が築かれる時、大規模な経済協力や政治・軍事的問題も議論できるのではないだろうか。北朝鮮の韓国哨戒艦「天安」爆沈による韓国の対北朝鮮制裁(5・24措置)の緩和や解除は、対南脅迫では決して実現しない。