ローマ法王のチャーター機、中国領空を初めて通過…習主席に「神の祝福を」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.15 12:03
頭を上げた法王は記者に「皆さんの労苦に感謝する。また、これからしていくことにも感謝する」と述べた。イタリア語で「感謝する」という意味の「グラチェ(grazie)」を6回も話した。そして韓国訪問を「旅行(余裕あるという意味)にはならないだろう。とても厳しいはずだ。夏の天気というのは仕事をするのによくない。蒸し暑い」と話した。法王は4泊5日の訪韓中、20件の日程を消化する。一日に4件ずつだが、活発に動く国家首脳にもハードな日程だ。さらにソウル・大田・陰城・瑞山を行き来する。
法王は記者に頼んだ。「皆さんの言葉が私たちを世の中の人々と結束させるうえでいつも役立つ。(それだけに)平和のメッセージを伝えてほしい」と要請した。具体的な事案に言及せず「今起きていることがあまりにも痛ましいため、平和の言葉がさらに必要だ」と語った。
法王は「ソウルから(ローマに)戻る時、ダニエルのライオンの洞窟に入る」とし「それでもライオンがかみつかないだろう」と述べた。旧約聖書の「ダニエル書(6章2-29節)」で予言者ダニエルがライオンの洞窟に投げ入れられたが、天使の助けで無事に出てきたという話を引用し、ソウルを離れてローマへ向かう機内で記者会見をするということを意味した。ダニエルは法王、ライオンは記者という例えだった。記者は比喩を知ると、拍手をした。