【社説】「8月のクリスマス」フランシスコ法王の訪韓
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.12 15:08
フランシスコ法王の14~18日の訪韓は意義深い。昨年3月の即位後、謙そんと貧しい人への愛、そして宗教・思想背景が違う人々との対話を強調してきた世界的な指導者の訪韓だからだ。
法王はこれまで謙虚な姿勢で清貧と禁欲を自ら実践しながら、貧しく無力で困窮に陥った人々を愛で包んできた。寛大さと楽観主義を基に、ほかの宗教との疎通や対話も試みてきた。高度に発展した物質社会の中で、限りある人生の価値を見出そうとする韓国人の胸に迫ってくる言葉と行動に違いない。それゆえ法王の訪韓を歓迎して訪韓中のメッセージと行動に期待をかけるのだ。
法王が韓国に滞在する4泊5日も、謙そんと愛、そして対話を実践する日程が続く。法王が15日に大田(テジョン)ワールドカップ競技場で聖母昇天大祭であるミサを奉献しながら、セウォル号の犠牲者家族や壇園(ダンウォン)高校の生徒たちに会って痛みを分かち合うのが代表的だ。訪韓最終日の18日にソウル明洞(ミョンドン)大聖堂で行う平和と和解のためのミサで、慰安婦女性と共に密陽(ミリャン)・龍山(ヨンサン)・江汀(カンジョン)の住民や双龍(サンヨン)自動車の労働者たちを抱擁するのは、愛と共に社会的な和合のメッセージを投げかけるものと理解される。17日にアジア青年大会の閉幕ミサに参加して若者たちに希望のメッセージを伝えるのは、世代間の対話とするに値する。