「マウス実験でエボラ治療」 …韓国政府、日本製インフルエンザ薬輸入検討
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.11 09:03
早ければ来年初めからエボラ・ウイルスの治療ワクチンが市販される予定だ。世界保健機構(WHO)のジャンマリー・オクウォベレ(Jean-Marie Okwo Bele)ワクチン責任者は9日フランスのラジオRFIとのインタビューで「来月から英国の製薬会社グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)が開発したワクチンの臨床試験を行えば来年には市場で発売できるだろう」と明らかにした。致死率が最高90%であるエボラ・ウイルスは今まで予防ワクチンや治療薬がないと知られてきた。今月初めにエボラに感染した米国人2人がある米国製薬会社で開発中であるワクチン「ジーマップ(ZMapp)」の投与を受けて好転した。しかし、ジーマップは医学的効果が検証されていないうえに短期間で生産量を増やすのが難しいという限界がある。
韓国の食品医薬品安全処も韓国内のエボラ患者発生に備えて日本で臨床試験中であるインフルエンザ治療剤の輸入を検討中だ。富士フイルムが作ったこの薬品は抗ウイルス剤(ファビピラビル)でインフルエンザ治療目的で開発されたが、マウスを対象にした実験でエボラ治療に効能があるというのが確認されたという。ただし人にも効果があるかは明らかでない。食薬処関係者は「現在日本で猿を対象にエボラ治療効果実験が進行中」としつつ、「万が一の事態に備えて希少薬品センターを通じて供給する方案を検討している」と話した。「『ジーマップ』は安全性を確信できないため輸入を検討していない」と明らかにした。