「慰謝料5万ウォン」「デート代返還」…あふれる“感情”訴訟=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.30 15:43
ソウル中央地方裁判所第2別館202号民事小額法廷。被告席に座った母と娘は興奮状態だった。すべき話をノートに書いてきた母親が言葉に詰まると、20代後半と思われる娘が出てきた。「契約当時に不動産仲介料は確かに0.5%差し上げることにしたと。社長が嘘をついています」。この言葉に50代の不動産仲介業者はカッとなった。「何の話ですか。0.9%払うとおっしゃったじゃないですか」。
約束した仲介手数料が「150万ウォン」だという母娘と「270万ウォン」だという仲介業者の間で一歩の譲歩もない言い争いが続いた。2006年に任用されてこの1年半、民事小額裁判を担当してきたパク・ドンボク判事(37)はこうした状況に慣れたように仲裁に入った。「いったん調整をしてみます。お嬢さんですね。当事者ではありませんので一緒に話をするならば委任状を出されなければなりません」。