【コラム】革新と嘘つき少年=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.07.29 18:25
革新は古くなった風俗や慣習・組織などを完全に変えて新しくするという意味を持っている。剥いだばかりの革である皮をなめして新品同様に作ったものが“革”だ。だから皮を革に変えるように、革新は従来の短所は捨てつつ長所は育てる180度一新することを称する。イノベーション(innovation)という英単語を考えれば意味がいっそう明らかになる。技術革新や革新企業など特に経済分野で先端を象徴するアイコンとして位置づいてきたのが革新だ。
新しいということはいつも肯定的な期待を呼び起こす。革命でも改革とはまた別の語感だ。革命はあらゆる事をひっくり返す、属性上の急進的な変化を敬遠する者には負担になる単語だ。反対に改革は遅々と進まないというイメージを伴う。これには歴代政府が打ち出した改革が毎回のように所期の成果を上げることが出来なかった前例も一役買っている。これに対し比べて革新は革命よりは安定感あり、改革よりは斬新なイメージを内包している。そうした点で現代の歴史が革命の時代から改革の時代へ、21世紀に入って革新の時代に移っているという学界の診断は意味深い。