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【グローバルアイ】富山から届いた日本人読者の手紙

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.29 09:35
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昨冬、東京の豊洲にある大型ショッピングモールのレストランで、そばのテーブルのお客さんが、食事を終えてコートを着ようとする幼稚園児の娘にささやいていた。「ここで着てはいけないといったでしょ。また忘れたのね」。コートを着てそばのテーブルの皿にでも触れたら迷惑になるから、食堂の外に出てから着ろということだ。日本の親たちの厳格さだ。

昨年の秋には、妻が水道局から電話をもらった。「ひょっとしてご家族が増えましたか。それとも水道が漏れているのではありませんか」という質問だった。親戚の長期滞在で水道水の消費が増えたのだが、ひょっとして別の問題があるのではとチェックされたのだ。日本社会全体のこまやかさと几帳面さが感じられた。

 
お客さんが小銭を間違って計算して出しても、まるで自らのミスのようにすまなそうにするコンビニエンスストアの店員、携帯電話の騒音がない地下鉄と電車の中の風景…。特派員任期の3年間で体験した事を1つ1つ思い出したのは、2カ月前に事務所に届いた日本人読者の手紙のためだった。

きちんとハングルで書かれた手紙であった。「地方都市の富山に住む平凡な主婦」という彼女は、韓国旅行だけで40回以上という韓国マニアであった。

中央日報日本語版の愛読者という彼女が問題にしたのは、セウォル号惨事の時に書いた「隣国の悲劇、慰労はおろか皮肉る日本」というコラムだ。嫌韓書籍の専門作家を「韓国専門家」として討論会に招く日本の放送局、「韓国は、わいろが潤滑油の国だ」として火に油をそそぐような右翼パネリストを批判したコラムだった。だが富山の読者は「両国の国民の間には、選挙しか分からない政治家たちと愚かなメディアがあり、低俗な愛国心をあおり立てる」とコラムを批判した。それから「日本人も納得させるような記事を書きなさい」とあった。安っぽい愛国心でも売る記者だと烙印を押された思いで、悔しさが込み上げた。だが親韓派読者の指摘は、特派員生活を振り返るきっかけにもなった。本当に日本の長所はかくしておいたまま、恥部だけを掘り起こすのに忙しかったのかということだ。

弁解のようだがこの3年間、韓日関係は最悪だった。李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島(ドクト、日本名・竹島)訪問とその反作用で、日本社会の反韓感情が爆発した。その風に乗って完全に盛りが過ぎていた安倍晋三氏が自民党総裁に復帰し、再び政権を握った。その後、韓日関係に出口はなかった。

特派員の任期の半分を支配したのも「安倍首相」と「安倍首相の日本」だった。安倍首相は批判を受けて当然だが、時には他社の「無条件に日本たたき」の風潮に巻きこまれて代案や戦略の提示をおろそかにしていたことも全くないわけではなかった。「安倍首相の日本」「韓国を嫌悪する日本」が日本の全てではないのだが、そんなふうに感じた読者もいただろう。富山の主婦の読者に100%「ノー(NO)」とばかり言いにくい理由だ。

韓日関係の回復の道は恐らく「無条件批判」を超えた先のどこかにあるのだろう。3年間の任期を終えてソウルへ向かう今日、気楽どころか、より大きな宿題を背負って離れる思いだ。

ソ・スンウク東京特派員

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