韓国スターも巻き込まれた中国ミネラルウォーターの熾烈な市場争い(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.21 13:32
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③リッピ監督や広州チームの選手たちが登場するミネラルウォーターの広告には、上の部分に長白山の表記が鮮明だ。
ここに2012年末に後発組として参入したのが不動産財閥の恒大グループだった。昨年末基準で資産規模が60兆ウォンに及ぶ恒大が選んだ戦略は、物量攻勢による認知度アップだった。その尖兵となったのは中国人が「上手にできなくても観ることにかけては誰よりも楽しむ」サッカーだった。恒大は2部リーグのチーム「広州」を買収してダリオ・コンカらA級選手たちや李章洙(イ・ジャンス)、リッピ監督を迎え入れて2010年に1部リーグに昇格、翌年1部リーグ優勝、2013年中国チームで初めてアジアチャンピオンズリーグ優勝という驚くほどの業績を成し遂げた。
昨年11月に広州で開かれたFCソウルとのチャンピオンズリーグ決勝戦に出場した広州選手たちのユニフォームには「恒大氷泉」の文字が入っていた。優勝が決まるとすぐに競技場にはミネラルウォーターの大型ボトルが登場した。ミネラルウォーターの広報大使フィーゴとイエロが現れると雰囲気は絶頂となった。恒大は優勝した日から翌年の春節(今年は1月31日)まで20億中国元(約3300億ウォン)を広告費に注ぎ込んだ。ジャッキー・チェンと范冰冰をモデルとして前面に出し、CC-TVや各省を代表する衛星テレビを埋め尽くしていった。中国最大ポータルサイトの新浪は「最大の広告主は恒大」と打ち明けた。「世界水の日」である3月22日には、全国各地で「全国民健康飲料水祭り」を開いた。5月には北京人民大会堂に記者数百人を招いて世界28カ国との輸出契約式を盛大に開いた。