韓国、不動産景気の回復が優先…住宅基金を動員へ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.17 14:11
崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副総理が景気浮揚のために補正予算編成の代わりに基金支出カードを取り出した。補正予算を組むにはあまりにも時期が遅れたという判断からだ。しかし基金支出規模は10兆ウォン(約1兆円)前後にのぼる見込みだ。事実上、補正予算並みの金額だ。基金は特定目標を達成するために政府が準備した資金で、現在、計64件(運用規模515兆ウォン)ある。
崔副総理が基金支出を大々的に増やそうとする理由は、最近の景気状況が深刻だと判断しているためだ。崔副総理は16日の就任直後の記者懇談会で、「今年の経済成長率予測値の下方修正は避けられない」と述べた。企画財政部は近く発表する下半期の経済運用方向で、今年の経済成長率を0.3ポイント(3.9%→3.6%)ほど引き下げることを検討するという。まず、景気の目安となる雇用指標が良くない。統計庁によると、6月の就業者数は前年同期比39万8000人増にとどまった。昨年7月以降、最も少ない。