“色仕掛け”にはまった国防部将校、「秘密会議録」まるごと渡す=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.16 11:13
国防部の領官級将校が武器仲介商の“色仕掛け”の罠にはまって陸海空軍の防衛力改善事業軍事機密31件を武器仲介業者に譲り渡していたことが明らかになった。色仕掛け作戦に動員された女性は、武器仲介商が直接採用した20代女子職員だった。
ソウル中央地検公安第1部(イ・ヒョンチョル部長)と国軍機務司令部は15日、合同捜査の結果発表でこうした内容を公表した。英語講師出身の主犯キム氏(51、拘束起訴)は1999年からフランス防衛産業企業タレスのコンサルタントと海外防衛産業関連企業K社の理事として勤めて武器取引の仲介をしてきた。海外防衛産業企業から10年間にわたり武器仲介コミッション(1%)と報酬で稼いだ金だけで54億ウォン。キム氏は普段から、国防部防衛事業庁と各軍本部の領官級将校らと親密な関係を築いていた。彼は昨年11月、ソウル江北(カンブク)のある一流ホテルのバーで働いていた女性(29)を職員として採用したと検察は話した。この女性は今年2~6月、空軍本部の企画戦力参謀部のパク中佐(46、拘束起訴)、防衛事業庁国策事業団のチョ少佐(45、拘束起訴)、防衛事業庁計画運営部のチェ大佐(47、書類送検)らとたびたび会っていた。キム氏が主催する酒の席に同席したり、スキー場旅行や登山に同行した。
そのおかげなのかパク中佐は今年3~6月に「中長距離誘導武器導入事業」「潜水艦性能開発」「海上監視レーダー事業」など自身が業務上取り扱った20件の事業と関連した3級軍事機密文書をキム氏に渡した。15の防衛力改善事業の秘密が入った合同参謀会の会議録をまるごとコピーしてキム氏に直接渡したりもした。チョ少佐は遊興飲食店などで2回の接待を受けて「小型武装ヘリコプター開発事業結果報告書」を取り出した。チェ大佐は防衛事業庁の飛行実習用訓練機の購買計画などをメモしてキム氏に渡し、その代価として250万ウォンのほか遊興飲食店の接待を受けていたという。